インフォーム・ドコンセント

患者さんはお医者さんが苦手ですよね。

私も得意ではありません。

でも自分の体のことだから、今回は失敗したから次は頑張ろう!とはなりませんね。

そこでインフォームド・コンセントを考えてみます。

 

インフォームド・コンセントとは

医師が治療の方法,効果,危険性などについて患者にわかりやすく説明し,患者が理解・納得した上でその治療方法について同意を得ること。(内閣府 ホームページより)

 

日本医師会生命倫理懇談会は1990年に「説明と同意」と表現し、患者の自己決定権を保障するシステムあるいは一連のプロセスであると説明している。1997年に医療法が改正され「説明と同意」を行う義務が、初めて法律として明文化された[2]。(ウィキペディア)

 

「医師と患者との十分な情報を得た(伝えられた)上での合意」<中略>

(単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれる)(ウィキペディア)

  

もしかしたらみなさんは医師の「説明責任」だけと思っておられませんか?

 最近は丁寧に時間をかけて説明をいっぱいして下さる先生がおられます。

でも、一方的に話しをされて内容を理解できないままそのままでいると、

「よろしいですか?」「はい」で同意したことになっているかもわかりません。

 

その説明を本当に理解しましたか?

納得しましたか?

わからないことを質問しましたか?

 

自己決定権とは、あなたがどのような治療や療養生活、人生を送りたいかを実現するために意思表示できる権利です。

どうしたら良いかを決められないときに、家族や医師に委ねることもできます。

でも、それで納得できますか?

 

先生の説明がわからなければ紙に書いてもらう、了解を得て録音をすることも良いかもわかりません。

 オススメするのはご家族やケアマネさんに同行受診してもらうことです。

 

一つの耳より、二つの耳で聞いた方が誤解や聞き漏らしが少ないように思います。

 

難しい言葉や、医療の知識がなくても大丈夫です。

「痛いのは嫌だから、なんとかして!」

「副作用が怖いので、薬を替えて欲しい」

「まだ動きたいので、特に午後のお薬の調整をして欲しい」

「夜間のトイレが不安なので、なんとかならないだろうか」

などなど、普段の診療でコミュニケーションが上手く取れていれば、普通のことです。

 

患者さんが意向を伝える方法として、日頃の症状日誌や記録をまとめて、1回の診察での質問や相談には大切なことを2~3点に絞ってメモで渡した方が、先生も答えやすいと思います。

  

お医者さんの説明責任は必要ですが、患者さんの意識も大切です。

何よりあなたの人生ですから、納得のいくように過されることを願っています。