暖かい冬ですが、インフルエンザに加えて新型肺炎が蔓延していて、油断をしないよう気を付けなければいけませんね。
最近のことですが*便秘で「水分を取りましょう」は迷信!?*という記事を見つけました。
当然ながらパーキンソン病の方は便秘で苦しんでおられる方が多いので、水分をたくさん取って下さいね、といつもお願いしていました。
それがですね、水分を摂取しても便秘には関係ないというのです。
そんな!今までの便秘には水分という指導はなんだったのでしょうか!
水分を2㍑か~3㍑飲んだ場合に、胃では胃液や胆汁が出て、腸には8㍑~10㍑の水分が小腸に流れるらしいのです。そして小腸では6㍑~8㍑が吸収されて、大腸では1㍑~2㍑が吸収されるので、排泄される便には0.1~0.2㍑の水分量になるとのことです。
実際に1日の水分量が500㎖以下では排便量を減少させることや、そもそも水分量が少ない脱水症状の方では水分摂取で便秘の改善につながるようですが、明らかに通常の水分量(1.5㍑以上)を取っている方にはそれ以上を取っても変わらないようです。
ああ、ガッカリです!
でもですね、自分の症状を知ってそれぞれに工夫をすることが大切なようです。
そして、ちゃんと食事をすることや体を動かすことは、あのお医者さんも有効だと仰っておられたので、続けて下さいね。
参考
・便秘ケアとしての水分摂取のエビデンスに関する統合的文献レビュー(大分大学医学部看護学科基礎看護学講座 吉良いずみ 2012年)
・便秘で「水分を取りましょう」は迷信!?(総合南東北病院消化器センター長 西野徳之 2020年日経メディカル)
・排便コントロールのアプローチ 水分や食事の影響(医療法人社団俊和会寺田病院 神山剛一)
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