「脳と体を動かそう」
講師:布川葵(旧姓吉村葵)先生
京都近衛リハビリテーション 理学療法士
布川先生は、運動の重要性と姿勢の改善についてお話しされました。
体を定期的に動かすことで、熱中症の予防になるので、暑熱順化として家の中やウォーキングなどで少しずつ運動を始めると良いでしょう。
また、水分とナトリウムをしっかり補給するようにしましょう。
暑くなると体を冷やすために湯船につかることも熱中症予防になります。
参加者からの質問で体を動かす練習の方法を説明しました。
右に倒れやすい人は左に倒れる運動を多く行い、バランスを取ることが提案されました。
また、座位や寝返りでの運動方法も紹介されました。
上半身の筋トレも重要で、壁を使った上体の伸ばし運動が推奨され、参加者全員で実際に上体の伸ばし運動を行いました。
「脳と体を動かそう」
講師:布川葵(旧姓吉村葵)先生
京都大原記念病院リハビリテーション部 理学療法士
効果的なリハビリテーションとは
今回は歩行のポイントを一部ご紹介します
歩行のポイント
壁や鏡で姿勢をチェック
前、横、後ろのまっすぐな姿勢を意識しましょう
筋肉をしっかりと伸ばす
まっすぐ立って両手を上げ、目線を上にします
できればかかとに体重をかけるようにしましょう
(壁に背をつけて行うなど 危なくないようにしてくだ さい)
斜め上に伸びる
足を前後に軽く開いて、重心を前後に移動
させて体を前後に揺らします
前へ移動するときは、斜め上へ上がるようなイメージです
「脳と体を動かそう」
講師:布川葵(旧姓吉村葵)先生
京都大原記念病院リハビリテーション部 理学療法士
リハビリを効果的に行うには以下のことに気をつけましょう!
・お薬の効いている時に行う
・習慣として楽しみながら行う
・何のために、自分んのどこに効果がある
のかを意識する
・専門家に教えてもらうことと自主トレー
ニングを組み合わせて、自己流にならな
いように注意する
それでは始めましょう!
椅子に座ったまま、足をしっかり広げてタオルを両手で持ちます。
●息を吐きながら両手をあげて(イチ、ニ、サン)吸いながら下げる(イチ、ニ、サン)
※手を上げるときに目線を上げることで胸を開くことも意識してください
●両手の間隔を保ちながら姿勢よく左右に体を倒す(イチ、ニ、サン)
※脇腹を伸ばすよう意識して、前に倒れないように
●両手の間隔を保ちながら姿勢よく左右にひねります(横回転)(イチ、ニ、サン)
●タオルを後ろ手に持って、背中を洗うような動作をリズムよく行います(左右とも)
それぞれ10回ずつ行いましょう
パーキンソン病の方は骨盤の上げ下げがむずかしく、トイレ動作が大変だったり姿勢を維持できずに傾いてしまうことがあります。
そこで、お尻を吹く動作をやってみましょう
●左右のお尻を交互に上げます(骨盤を動かして上げます➡体を倒しても良いのですが、
顔はまっすぐにしましょう
●今度は上げたお尻に手を差し込んで、反対の手をまっすぐ上に上げます
立ってできる方は写真を参考に、危なくない状態でお願いします
最初に今日はどんな動きをしたいですか?と先生からの問いに、「緊張で身体がこわばるので対処法を教えてほしい」「しっかりと運動したい」などのお声がありました。
こわばっているときは、大きく手を回したり声を出したり(できるならボクシングのパンチをする)して、動きのきっかけを作ってみたらいかがでしょうか。
後半では生活の中の動作で筋肉を伸ばす、ひねることを行うヒントを教えて頂きました。
洗濯物を干す、ごみを放る、ゴルフの素振り(大胸筋、内外腹斜筋、腸腰筋、大殿筋、ハムストリングスなど)で、動作を大きく行うことを意識してください
この他にも二重課題の練習など多彩なカリキュラムを明るく、楽しく、元気よく、時間が早く感じられるリハビリでした
次回もお楽しみにしてくださいね!
「脳と体を動かそう」
恒例のリハビリテーションを行いました。
講師の吉村先生はパーキンソン病の患者さんを数多く教えてこられた大原記念病院の理学療法士さんです。元気いっぱいで笑顔の素敵な声の大きい先生です。
病院のリハビリ室で行うような臨場感があり、皆さんの動きを見ながらアドバイスをして進めてくださいます。
左の運動は椅子に座って両足を大きく開いて体が傾かないようにして左右に平行にひねります。
ひねったら一回前に戻して止まり、反対側にひねったらまた前に戻すということを左右に10回行います。
左右にひねる運動の次は、タオルを両手で持ったまま今度は左右に脇腹を伸ばすように倒します。足が浮かないように肘は伸ばして胸を張りましょう。
どちらかが倒しにくければ、倒しにくい方を重点的に行いましょう。
その次はタオルを背中に回して洗うようにゴシゴシとリズミカルに動かしましょう。
両方を10回ずつゴシゴシ。
タオルを使った運動は他にもいろいろとパターンがあります。
タオルのほかにも足やお尻のストレッチなど多彩なバリエーションで、蒸し暑い日でもあったのですが、皆さん良い汗を流しておられました。
会場を動き回る運動などもあって、徐々に体が温まり、ほぐれてきたのか皆さんも一緒に掛け声をかけながら、動いておられました。
オンラインのみなさまも場所は異なりますが、同じ時間にリハビリを行うということができるようになって、喜んでいただけたと思います。
皆さまの感想は、楽しかったり難しかったり、できないことが多いとか覚えられないなんてご意見もありましたが、それでも家に帰ってからもやってみようと思った方が大勢おられました。
みんなで一緒にやることが楽しさも倍増するようです。
またご一緒に行いましょう!
「脳と体を動かそう」
少し春めいた日差しが感じられる日、本当に久しぶりに会場とオンラインのハイブリッド形式でサロン交流会を開催しました。
当日はいつも元気いっぱいの吉村葵先生が、マイクもスピーカーも不要な素晴らしい掛け声で、皆さんは初めは座っておられたのに、最後はほぼ全員が立ち上がって体操を楽しんでおられました。
リハビリといえば体をストレッチしたり、歩行訓練や筋トレ(?)でしっかり体を動かすことだと思われている方が多いと思います。
パーキンソン病の方はお薬が効いているときに、効率的に運動をすることが大切なんだそうです。
また、もともと体を動かす脳細胞の病気ですから、頭の体操も一緒に行うと良いですね。
コロナ自粛が明けるとあって、みなさま晴れ晴れとしておられました。
来月も頑張るぞ!!
みなさまの感想
「脳と体を動かそう」
当事者が語るリハビリの効果
久しぶりに会場とオンラインを結んでハイブリッド交流会となりました。
会場に参加された方々は皆さん嬉しそうで生き生きとされていました。
初参加の方も多くおられて、外出機会を待ちに待っておられたようです。
リハビリテーションの効果について、病歴9年の患者さんがまずプレゼンテーションされました。
発症から診断、服薬の経緯、介護保険を利用したリハビリテーションの取り組みなどを経験して、LSVT®BIGやLOUDを行うことで、自信と前向きな気持ちを得て、声も若々しく大きくなったそうです。
また、生活の中の服薬管理、入浴や睡眠、周囲の方に病気の理解を促すことなども行って、リハビリについても継続することが大切だと実感されたようです。
そして一時は体調不良で退職したこともありましたが、積極的な就職活動で再就職を果たし、今では資格を取得して日々生活の管理、特にリハビリテーションを工夫して過ごされているようです。
なんと、2026年のサッカーワールドカップ(アメリカ・カナダ・メキシコ共催)にはお子様たちと現地で観戦することを目標に楽しみにされているようです。
理学療法士の吉村先生からは「脳と体の体操」を教えていただきました。
転倒の要因の一つに「~ながら作業(二重課題)」があり、パーキンソン病の方は一度に二つ以上のことを同時に行うことが難しくなります。
だから歩いているときに声をかけられると振り向けなかったり、止まってしまったりします。そこで「前頭葉」を鍛えることで転倒予防につながることが期待されます。
方法としてはまず、体をストレッチで温めて、頭(脳)の体操を行います。
身体を動かして脳の運動につなげること、行動と考えることを同時に行うことがポイントです。
身体の運動はある程度負荷がかかるほうが良いのですが、体が疲れているときや薬が効いていないとき、フラフラするときは無理をしないようにしましょう。
最後のアンケートでは「役に立った」「勉強になった」「また同じようなことをやって欲しい」というご感想が多く寄せられました。
久しぶりのハイブリッド展開で、音声環境が整わず終始あたふたしていましたが、次回は失敗をバネに、頑張ります!!
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パーキンソン病
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